2012年8月4日土曜日

2.2 SQL


SQLは、リレーショナル・データベースにアクセスするためのデー
タベース言語です。SQLを使って、テーブルの作成・削除や、デー
タの検索・更新・削除といった作業ができます。

2.2.1 SQLの概要


SQLは、関係モデルに基づくデータベース言語で、ISOやANSI、JISによっ
て標準化されています。制定年度によって、SQL92(1992年)、SQL99(1999
年)、SQL:2003(2003年)などの規格があります。どのRDBMSでもSQLを
サポートしていますが、どのSQL規格を採用しているかはRDBMSによって
異なります。また、それぞれのRDBMSで独自の拡張を加えている場合もあ
りますので、注意が必要です。
SQLのコマンドは、機能によって「データ定義言語」「データ操作言語」「デ
ータ制御言語」の3つに分類することができます。

2.2.2 データ定義言語(DDL)


データ定義言語(DDL:Data Definition Language)は、データベースに
格納するデータの構造を定義します。DDLには次表のようなものがありま
す。



CREATE テーブルなどを作成する
ALTER テーブルなどの定義を変更する
DROP テーブルなどを削除する


2.2.3 データ操作言語(DML)


データ操作言語(DML:Data Manipuration Language)は、テーブル内
のデータの参照、更新・追加、削除などを行うための命令です。DMLには
次表のようなものがあります。


SELECT レコードを検索する
INSERT レコードを挿入する
UPDATE レコードを更新する
DELETE レコードを削除する


2.2.4 データ制御言語(DCL)


データ制御言語(DCL:Data Control Language)は、データベースのア
クセス権などを設定するための命令です。DCLには次表のようなものがあ
ります。


COMMIT トランザクションを確定する
ROLLBACK トランザクションを破棄する
GRANT 特定のユーザーに権限を与える
REVOKE ユーザーに与えた権限を削除する







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