MySQLサーバに対する操作には、コマンドラインで行うものと
GUIで行うものがあります。ここではコマンドラインによる操作を
取り上げます。
3.2.1 MySQLサーバの起動と終了
MySQLサーバを起動するには、起動スクリプトを使います。# /etc/init.d/mysqld start
Starting MySQL: [ OK ]
デフォルトでは、MySQLサーバの管理者ユーザーにはパスワードが設定さ
れていないため、初回起動時には警告メッセージが表示されます。MySQL
の管理コマンドであるmysqladminコマンドを使って、パスワードを設定し
ておきましょう。「new-password」の部分は、任意のパスワードに置き換
えてください。
# mysqladmin -u root password 'new-password'
このrootユーザーは、システムのrootユーザーとは別ですので注意してくだ
さい。
MySQLサーバは3306番ポートを利用します。netstatコマンドを実行して、
3306番ポートが開かれているか確認できます。
# netstat -atn
Active Internet connections (servers and established)
Proto Recv-Q Send-Q Local Address Foreign Address State
tcp 0 0 0.0.0.0:3306 0.0.0.0:* LISTEN
tcp 0 0 127.0.0.1:25 0.0.0.0:* LISTEN
tcp 0 0 :::22 :::* LISTEN
MySQLサーバの動作は、mysqladminコマンドを使っても確認することが
できます。パスワードには、先ほど設定したパスワードを入力します。
# mysqladmin -u root -p ping
Enter password:
mysqld is alive
「mysqld is alive」と表示されれば、MySQLサーバは稼働しています。
MySQLサーバが稼働していない場合は、次のようなエラーメッセージが表
示されます。
# mysqladmin -u root -p ping
Enter password:
mysqladmin: connect to server at 'localhost' failed
error: 'Can't connect to local MySQL server through socket '/var/
lib/mysql/mysql.sock' (2)'
Check that mysqld is running and that the socket: '/var/lib/mysql/
mysql.sock' exists!
起動スクリプトを使ってMySQLサーバの稼働状態を調べることもできます。
MySQLサーバが起動しているときは、PID(プロセスID)番号と「running...」
の文字が表示されます。
# service mysqld status
mysqld (pid 12116) is running...
MySQLサーバを停止するには、次のコマンドを実行します。
# /etc/init.d/mysqld stop
Stopping MySQL: [ OK ]
また、設定変更をするなどしてMySQLサーバの再起動が必要な場合は、次
のコマンドを実行します。
# /etc/init.d/mysqld restart
Stopping MySQL: [ OK ]
Starting MySQL: [ OK ]
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